旅支度について
旅に持っていくものが年々減っている。
初めての旅がどうだったかは、もう覚えていないけど、ここ数年は2つのバックパックの容量大半をカメラとフィルムが占めていた。
中判カメラとそのフィルム、35ミリの一眼レフとコンパクトカメラに36枚撮フィルム。
撮りたいものが複数ある場合、または現地で新たなアプローチが生まれてくることもあるため、フィルムはモノクロとカラー共にもっていくことがほとんどだ。
前のインドは酷いもので、さらにコンパクトデジカメも加わっていた。
こうなると正直、撮りたいものが複数あっても対応しきれないし、「広く浅く」になってしまいそうな気がして、結局2台のカメラは3週間の滞在中、一度もインドの太陽を浴びることはなかった。
教訓になりました。これからはなんでも詰め込むのではなく、もう少し考えてから荷造りします。
でも変に「守り」にはならないよ。跳びこむ気持ちを忘れちゃいけない。
大江健三郎著『見るまえに跳べ』はとてもおもしろいけど、見ることが跳ぶことであってもいいかもね、そんなふうにも思います。
*寺島も、たくさんカメラ持っているのに、前回のタイ・マレーシアの旅から、少しレンズに靄がかったコンパクトデジカメ(初代GR DIGITAL)の一本化にスタイル固めはったようです。
(西山)