サイアノタイプ・ワークショップ
使い終わった空のパトローネ(フィルムの入れもの)を写真屋さんで大量にもらってきて、それに30メートルほどのモノクロフィルムを次々と詰め込む。休みの時間をみつけては撮影に出かけ、プリントの段階になると昼夜問わず自宅暗室に篭っていた、そのころ、物が作り出す陰影が気になって仕方なかった
現像されたネガは、角度によっては3Dのように像が浮き上がって見えたり、引伸機にかけたときの粒子の静かなざわめき、その瞬間を待ちわびたように現像液の中で一斉に現われる画像と、水の中で生き生きと潤う紙
今となっては高価になってしまいましたが、(出来上がりのクオリティを除いても)フィルム写真の世界はとてもおもしろいものです。
今回のワークショップでは、銀塩(フィルム)ではなく、鉄塩によって画像を獲得する、サイアノタイプをやってみましょう!
サイアノタイプは、鉄塩の感光性を利用して青(シアン)系の像をプリントする方法です。
劇薬などを使用せず、太陽光で露光し、現像も水道水で行ないますので、お子さまも安心してお楽しみいただけます。
葉っぱや木の実、昆虫でもなんでも、そのときにつくりだす「影の軌跡」をプリントできます。
露光時間は5分以上になりますので、明確な像を得るためにはその間動かさず止めておく必要があります。
影の動きをじっと見つめていると、ときに美しさを感じる瞬間があるかもしれませんね。
葛の葉っぱ
昼下がりの木洩れ日
布にプリントして、ハンカチやお弁当包みやインテリアに、Tシャツにもプリントできます。
紙なら絵葉書にもできますね。
ワークショップ名:サイアノタイプ・ワークショップ
開催日時:2015年8月26日(水)10:00-12:00, 13:30-15:30(午前と午後の2部制)、8月27日(木)13:30-15:30(午後のみ)、8月28日(金)10:00-12:00(午前のみ) *雨天の場合は中止します
会場:yattra (住所:京都市左京区高野泉町15 map:http://yattra.squares.net/contact/contact.html)
参加費用:1,800円(感光液、ネパールの手作り紙1枚、お茶付き)
持ち物:プリントする布や紙(白や生成のような淡い色で、水を弾かず、水洗に耐えられる強度で、一辺が40cm以内のもの)、モチーフ(当日探していただく時間を設けますが、お持ちいただいても結構です)、エプロンなど万が一汚れても大丈夫な服装
参加申込み、お問い合わせ:ヤットラのメール(yattra_textile@yahoo.co.jp)まで、「参加ワークショップ名」、「参加される方のお名前」、「ご連絡先」、「希望日時」をお送りください。
蝉の抜け殻
ペリエの小瓶
砂利の駐車場で出会った背高泡立草の花
どこか遠くの海を浮遊する