演奏を体感する
欲しいものは何?と問われると「形の残らないもの」と答えたりする今日このごろ、みなさんはどうでしょうか?
演奏をライブで聴く、これも形として残りませんね。
時間と一緒で「いま、このときが良い!」と思った瞬間、すでにそれは過去のことになっていて、もう一度再生はできない。ただその瞬間の連続を堪能する。
ムララウングの演奏を聴いていて「旅もそうだな」と思うことがあります。
いわゆる観光旅行のような確認しにいくものとは違う、自分が事前に想像していたもの以外にも余裕で魅力的な世界は広がっている。そういった発見や出逢いを楽しむ旅に似て、彼女たちの演奏を聴くたびに、聴いてるうちに、あることないことあったことなかったこといろんな風景がよぎっていきます。「泣ける映画」のような誘導尋問的な感じはまったくなく、僕らをオープンな状態にしてくれるような。即物的な考えではぴんと来ないかもしれませんが、ぼくはそれをとても大切にしています。
子どもたちも演奏中じっとはしていられないけど、良いイメージで彼女たちの音を受け入れているようで嬉しいかぎりです。(ムララウングの画像を目にすると「ムビラのこえー」と歌っています)
ネット配信などの音楽鑑賞多様化時代においても、生演奏をライブで体感することは別格ですね。先日の安楽寺地蔵縁日での岡田路世さんのクリスタルボウルやムララウングのムビラ演奏を間近に体感できることは喜びでしかありません。
みなさまもご都合つくようでしたら、今週12月9日(土)ぜひライブを体感しにお越しください!きっと佳き時間になると思います。