ありがとう、そして、これからも
唐突ではありますが、みなさまにお知らせがあります。
このたび、私たちyattraは島根県に移転することになりました。
ここ京都での活動は3月いっぱいでお終いになります。
少ない営業日にもかかわらずお越しくださったみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。そして、みなさまから素敵なお話を聴けたことがなによりも宝物です。
ここで数々のワークショップやイベントをしてきましたが、どれもが生活を豊かにするもので、そこには実りのある気づきもありました。
それらすべてが、私たちのいま、これからの生き方につながっています。
初めてインドに行ったとき、商店のおじちゃんがさーっとサリーをひろげて「どや?」と。6メートルもあるサリーは茜や木の実で染められており、化繊ではなく柔らかな木綿。そのかっこよさに釘付けになりました。
そのときめきは、もはや恋でした。
それからは旅へ出るたびに素敵な布との出会いを求め、工房や民家を訪ね歩きました。
そのように半ば恋した布を店やイベントなどでご紹介してきました。
yattraで買っていただいた布がみなさまの元でかたちを変え、新たに衣や持ちものとなり、ときにそれを身に付けて私たちに見せてくださったときは本当に嬉しかったです。
旅する中で出会った布が、また新たな場所で私の想像を越えて旅を続けるのですね。
次の場所で新たな形でyattraをやっていこうと決心できたのもみなさまとの出会いがあったからです。
ありがとうございました!
そして、これからもあたたかい交流が続いてゆくことを願って。
2020.2.27 寺島薫子