つくること
レンテン族。
ラオスに興味を持ちはじめたころに、この民族の存在を知った。
巷で少数民族と呼ばれる人たちは、昔も今も山奥でただひっそりと暮しているのではなく、
僕たちには理解できないような難しい時代を経て生活している人たちもたくさんいて、
だからってわけではないのだろうけど、閉鎖的ともとられるほど独特の文化を築いている。
それでも、近年になって、たとえば電気があればやっぱり便利だということで、少しずつ文明の利器を取り入れながら暮らすようになっていて、そうなるとちょっとお金が必要になってくる。
服装も徐々に変化し、観光客の目にふれるところだけ民族衣装を纏い、日常生活ではTシャツなど洋服を着る人も増えている、おそらく若い世代はかなり。
レンテン族もそうなのかなと思いつつ、村を訪れた。
数人に会い、何かが違うな、と少し戸惑った。
彼ら(彼女ら)は、突然やってきた外国人の僕を、お金ではなく、一人の人として、一体何をしにきたのかを見ている。
ほとんど言葉はわからないけど、すこしずつコミュニケーションをとっていくうちに、彼女たちの仕事を見る機会を与えられた。
男の子を除くほとんどの人が普段着として藍色の民族衣装をまとい、さらに驚くのはその服を各家庭が種の段階から創っているということ。
綿花の栽培からはじまり、糸を紡ぎ、生地を織る。
栽培した藍と石灰から、1〜2週間かけて藍色を生みだす。
その人の生活環境は手に現われるといいますが、子ども(働き者)の手にも。
インディゴ(藍)の中国名は「ランディエン」
レンテン族(ランテン族)の名前に由来するとも言われている。
※このお話は、次回にちょっとだけつづきます